hoccolie

2021/10/10 21:00

白く透き通った姿が美しい粘菌「エダナシツノホコリ」ができました。

エダナシツノホコリは、森のじめっとしたところで暮らす粘菌の仲間です。
粘菌は「菌」とはつくけど菌類(キノコ、カビなど)や細菌(バクテリア)とも全く別の、アメーバの仲間だそうです。
変形菌、細胞性粘菌、原生粘菌、これらをまとめて「粘菌」と呼ばれています。


モデルにしたのはエダナシツノホコリが胞子を飛ばすための姿、子実体です。
以前、粘菌観察会で初めて出会った未熟な子実体は、うるうるしていてとても綺麗でした。


うるうるした子実体は、胞子を飛ばす準備ができると、表面が白く粉っぽい姿へと変化します。


湿った腐木や苔むしたところを探すと、白い絨毯のように群生しているのが見つかります。
時間が経つと萎れて消えてしまうため、午前中のうちに探すのがおすすめです。


透き通った根元から白く半透明な先端へ、氷柱のような形がいくつも連なった姿をしています。
近縁のツノホコリは先端が二股に分かれるのに対し、エダナシツノホコリは枝分かれしないのが特徴です。


ピアスもイヤリングも、耳たぶを回り込むように群生させてみました。
ゼラチン質で乳白色の柱が立ち並ぶ様子を再現しています。



本物のエダナシツノホコリは高さ1mm程で非常に小さく、乾燥すると萎れた糸くずのようになってしまうため標本にもできません。
いつでも肉眼で楽しめるサイズにして、身につけたり飾ったりして楽しめたら…そんな思いでお作りしました。

耳元につやつやの粘菌が、ちょっぴりお出かけを楽しくしてくれるかもしれません。
眺めてほっこり、身につけて心踊る、hoccolieの耳飾りです。